17-3.ねじりコイルばね

17-3.ねじりコイルばね 記号説明及び単位
ばねりモーメント: [kgf・mm]
M=F*r
M=

ばねのねじれ角: [度]
φ=64*M/(E*π*d4)*(π*D*n+(A1+A2)/3)*180/π
φ=

曲げ応力: [kgf/mm2]
σ=32*M/(π*d3)
σ=

ばね長さ: [mm]
L=(n+1)*d
L=
F:作用する力 [kgf]
r:半径 [mm]
D:コイル平均径 [mm]
n:有効巻数
d:材料の直径 [mm]
E:縦弾性係数 [Kgf/mm2]
A1:腕の長さ1 [mm]
A2:腕の長さ2 [mm]
● ピアノ線材(SWPA、SWPB)の標準直径 (JIS G 3522)
0.08 0.09 0.10 0.12 0.14 0.16 0.18 0.20 0.23 0.26 0.29 0.32 0.35 0.40 0.45 0.50 0.55 0.60 0.70 0.80 0.90 1.00 1.20 1.40 1.60 1.80 2.00 2.30 2.60 2.90 3.00 3.20 3.50 4.00 4.50 5.00 5.50 6.00 6.50 7.00 8.00 9.00 10.0

● 使用方法
1.下図の取り付け角度位置に必要な圧力(F)をKgの単位にて入力します。
2.ばねのい中心から作用点までの直線距離(r)を入力します。
3.ばねを取り付ける軸の太さに合った中心径を入力します。
 (注意)ねじりコイルバネの場合、ばねがたわむと1巻き当たりのたわんだ長さの1/πだけ、
  円周方向にばねの内径が小さくなりますので、取り付け軸とばね内径はその分のクリアランスが
  必要となります。
4.必要ばね長さLから線径(d)を仮選定し、概略の巻数(N)を決定してそれぞれ入力します。
5.腕の長さ(A1,A2)を決定してそれぞれ入力します。
6.ばねのねじれ角(φ)、曲げ応力(σ)、ばね長さ(L)の計算結果を参照して、許容応力の範囲内に
  あるか?、ばね長さ(L)は範囲内か?等を検討します。範囲外ならば、線径、巻数を再入力して
  許容範囲になるように決定します。
7.ばねの作図、
  ばねの自由角度(圧力Fの作用しない角度)は、取り付け角度にねじれ角(φ)を加えた角度に
  なります。自由角度にてねじりコイルばねの作図をします。 
縦弾性係数 E の値(Kgf/mm2):

硬鋼線(SW) 21000

ピアノ線(SWP) 21000

はね用炭素鋼オイルテンパー線
(SWO) 21000

ばね用ステンレス鋼線
(SUS 304 WP) 19000