19-1.標準平歯車の計算式
19-1.標準平歯車の計算式
記号説明及び単位
1.歯先円直径
d
k
=(z+2)*m 〔mm〕
d
k
=
z:歯数
m:モジュール
2.基準ピッチ円直径
d
o
=z*m 〔mm〕
d
o
=
3.全歯たけ
(切込みの深さ)
h=2*m+c
k
〔mm〕
h=
c
k
:頂げき=0.25*m
4.切下げ限界歯数
Z
c
=2/Sin
2
α
0
Z
c
=
α
0
:圧力角 [度]
5.かみあい率ε
ε
1
=(((z
1
+2)
2
-(z
1
*Cosα
0
)
2
)
0.5
-z
1
*Sinα
0
)/(2*π*Cosα
0
)
ε
1
=
ε
2
=(((z
2
+2)
2
-(z
2
*Cosα
0
)
2
)
0.5
-z
2
*Sinα
0
)/(2*π*Cosα
0
)
ε
2
=
ε=ε
1
+ε
2
z
1
:歯車1の歯数
z
2
:歯車2の歯数
α
0
:圧力角 [度]
用語説明
1.平歯車
歯スジガ軸に平行な直線である円筒歯車。
普通平行な2軸間に回転運動を伝達する。
2.標準歯車
基準ピッチ円上の円弧歯厚が基準ピッチの1/2である歯車。
3.基準ピッチ円
歯車の寸法をきめるときの基準となる円。その円周の長サは円筒歯車では基準ピッチの歯数倍,ウォームでは軸方向ピッチの直径係数倍,ウォームホイールではその歯数倍となる。
4.頂ゲキ
歯車の歯先円から,それとかみあう歯車の歯底円までの距離。
5.全歯タケ
歯の全体の歯タケ方向の長サ。歯末のタケと歯元のタケとの和に等しい。
6.歯末のタケ
歯車のピッチ円と歯先円の半径差。
7.歯元のタケ
歯車のピッチ円と歯底円の半径差。
8.圧力角
歯面の1点において,その半径線と歯形への接線とのなす角を圧力というが,普通にはピッチ点の圧力角を意味する。
9.モジュール
基準ピッチを円周率で除した値。歯の大キサを定めるものであり,ミリメートル単位で表わす。
10.かミアイ率
接触弧の長サを円ピッチで除した値。インボリュート歯車の場合には,カミアイ長サを法線ピッチで除した値に等しい。
11.切下ゲ
工具の歯先で,歯元における歯形曲線の一部が切りとられる現象。
参考文献:「円筒歯車の設計」 (近畿歯車懇話会編) 円筒歯車の歯形設計 平歯車の歯形設計 第68頁 標準歯車を参考。
引用文献:「円筒歯車の設計」 (近畿歯車懇話会編) 日本工業規格 JIS B 0102-1966 歯車用語 第221頁 歯車の種類より引用。