7.慣性モーメントとGD2の計算式

7.慣性モーメントとGD2の計算式 記号説明及び単位
7.1 回転半径K の計算

K2=r12/2[m]
K2=

K=
r1:回転軸からの距離(回転体の半径)[m]

K2=(r12+r22)/2[m]
K2=

K=
r1:回転軸からの距離(回転体の外径)[m]
r2:回転軸からの距離(回転体の内径)[m]

K2=(a2+b2)/3[m]
K2=

K=
a:回転軸からの距離(回転体の長さ/2)[m]
b:回転軸からの距離(回転体の幅/2)[m]

K2=r12/2+R2[m]
K2=

K=
r1:回転体の半径[m]
R:回転軸からの距離[m]

K2=(r12+r22)/2+R2[m]
K2=

K=
r1:回転体の外径[m]
r2:回転体の内径[m]
R:回転軸からの距離[m]

K2=(a2+b2)/3+R2[m]
K2=

K=
a:回転体の長さ/2[m]
b:回転体の幅/2[m]
R:回転軸からの距離[m]
7.2 慣性モーメントI の計算
(1)慣性モーメントI
SI単位系
I=m*K2[kg・m2]
I=
m:回転体の質量 [kg]
K:回転半径 [m]
(2)慣性モーメントI
重力単位系
I=W/g*K2[kgf・ms2]
I=
g=9.8m/s2:重力加速度
W:回転体の重さ [kgf]
K:回転半径 [m]
7.3 GD2の計算
(1)GD2 GD2=4*I*g [kgf・m2]
GD2=
g=9.8m/s2:重力加速度
I:慣性モーメント[kgf・ms2]
慣性モーメントは、ある物体の回転半径の二乗とその物体の質量との積であり、I=mK2で表わされる慣性モーメントは、 回転半径Kの位置に置かれた質量mの物体のものを表わします。
一方、従来使用されてきた「GD2」は、重力単位系における慣性モーメントの表現方法であり、Gは物体の重量W(=mg)、 D(=2K)は回転直径を表わします。重力単位系の慣性モーメント I とGD2の関係は、g を重力加速度とすると、 I=mK2=(W/g)K2=GD2/4g(kgf・ms2)のようになります。